分泌機構に異常が生じると精神・運動疾患、糖尿病、アレルギーなどの様々な疾患を引き起こすため、その作用機序を解明することは非常に重要である。中枢神経特有の超高速開口放出を可能にしている分子基盤の実態は未だに不明であり、これを明らかにすることは中枢神経細胞間のシナプス伝達機構を解明する上て重要な基盤情報であるのみならず、脳内の機能異常によって生じる精神・運動疾患を理解するためにも非常に重要である。研究代表者の研究成果は測定が極めて困難である神経細胞における個々のシナプス小胞の開口放出を実測するための手法を進めたものであり、大きな意義がある。
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