本研究では,「生細胞系でのcoupled assay」という概念の確立を目指し,これに用いることができる各種酵素 - プローブペアの開発を進めてきた.顕著な成果として以下の2点が挙げられ,これらによって,生きた細胞内で起こる代謝反応をcoupled assayにより検出することで代謝過程の変化を理解する方法論の提案に成功したと考えている. (1) がん細胞におけるS-adenosylmethionieの代謝系の制御機構の解明(JACS 2020) (2) がん細胞のアミノ酸代謝異常の検出と制御に向けたlive cell coupled assay系の開発と,抗がん剤の新たな作用機序の解明
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