研究成果の学術的意義や社会的意義 |
概日リズムは個々の細胞レベルで発振され、それらが互いに同調することで組織・臓器・個体としての概日リズムを刻む階層的構造によって成立している。細胞は外部からの「情報・刺激の感受」「栄養成分の取込み」「老廃物の排泄」などを繰り返しながら恒常性を維持しているが、これら細胞機能は主に受容体、チャネル、トランスポーターなどによって制御される。NHERF1はトランスポーター以外にも複数の受容体やチャネルと結合することも見出されていることから、 NHERF1による膜タンパク質の局在リズムは,薬物治療への応用のみならず, 病態の解明や生命現象の理解などにもつながることが期待される。
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