研究課題
本研究は、臓性知覚のゲートウェイである舌咽・迷走神経の下神経節 (NPG)ニューロンに焦点をあて、そのニューロン群を投射臓器別に分類し、各ニューロン群の機能を解明することを目的とする。それにより、臓性知覚を起点とした臓器連関を司る神経シグナルの解明の基盤となる神経解剖・神経生理的知見を得ることを目指す。NPGニューロンには臓器特異的投射をするサブタイプが存在することが最近の知見で報告されているが、特に腸管に投射するニューロン群を同定する目的で、野生型および無菌マウスのNPGを採取しRNAseq解析を行い、微生物叢に反応して発現変動する候補遺伝子群を同定した。これらについてRT-PCRにより発現変動が確認できた26個の遺伝子についてin situ hybridizationを行い、NPGにおける発現細胞種やニューロンサブタイプを同定した。また、NPGを起点にアデノ随伴ウイルスを用いて神経投射を解析するシステムを樹立した。これらの結果をもとに、微生物叢依存性に発現を変動させる遺伝子やニューロンサブタイプの機能解析を進めている。
すべて 2020 2019
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 3件)
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