造血幹・前駆細胞(HSPC)は、胎仔肝臓・脾臓で増殖した後、出生前に骨髄へ移動し、成体の骨髄造血を開始すると考えられてきたが、申請者らは免疫組織学的観察により、胎仔において骨髄造血開始前にc-Kit(+)HSPCが筋組織に集積することを発見した。胎齢16.5日目の胎仔肝臓および大腿筋組織よりc-Kit(+)造血幹・前駆細胞を、各々10,000細胞Flow cytometry法で純化・採取した。マイクロアレイ法で解析し、Z scoreを指標として、細胞表面に発現するレセプターである2つ因子、X・Yを抽出し、解析を進めた。
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