我々は、重力刺激が局所神経の活性化を誘導し、特定血管に変容をもたらすことで末梢血中の免疫細胞の中枢への侵入口を形成する「ゲートウェイ反射」を明らかにした。本研究では、重力と炎症性疾患との関係を宇宙実験および地上実験との組み合わせで明らかにし、宇宙免疫学の研究領域を切り開くことを目的とした。これまでに、病原性T細胞のクローン樹立、マウスの回収までのタイムラグの克服や過重力や衝撃によるゲート位置への影響などのフィージビリティスタディは順調に完了した。最終年度内に打ち上げの予定だったが、延期となり、2019年中の実施が予定されている。
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