近年、リボソーム・プロファイリングやPacBioやMiniONによる完全長mRNA解析を駆使し、欧米の複数グループが大型DNAウイルスゲノムの再解読を試みている 。しかしながら、いずれの手法も「核酸」を検出対象とするため、「1塩基単位の差異の判別が必要なinternal ORF(iORF)の検出」は、不能あるいは困難を極めている。一方、申請者らが独自に確立した「ウイルス遺伝子decoding法」は、安定発現する「蛋白質」を選択的かつ直接的に解析対象とするため、「1アミノ酸単位の差異」から、iORFさえも高感度に同定できるという利点があり、国内外の類似研究と比較し学術的独創性に富んでいる
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