線維症は体の生命維持に必要な肺、肝臓、心臓、腎臓、皮膚などで起こり、その臓器としての機能が著しく損なわれる。また、これまで線維症に有効な治療法は殆ど報告されていない。本研究では、同定した線維化の発症に重要な自然免疫系の新しい細胞であるSegregated nucleus containing atypical monocyte:SatMの分化メカニズムを同定した。またNF-IL6が欠損したマウスではSatMが末梢から無くなり、線維化が抑制されるが、この分子の作用点がSatMの前駆体である事を明らかにした。以上の事から、本研究により未解明であった線維化の発症メカニズムの一端が明らかになった。
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