我々は、アレルギー性化合物が樹状細胞のITAM-Syk経路を活性化することでアレルギー性接触皮膚炎を感作することを見出した。そこで、感作性化合物に結合性を示すITAM共役受容体を探索したところ、複数の化合物に結合性を示す2つのITAM共役受容体(IgSFR1、IgSFR2)を見出した。これらはいずれもDAP12に会合するIgスーパーファミリーに属する受容体であった。これらの受容体の欠損マウスを作成あるいは入手し、これを用いてハプテン誘導性のcontact hyper sensitivity(CHS)誘導試験を実施したが、これら単独の受容体の遺伝子欠損はCHS誘導に影響を与えなかった。
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