研究課題/領域番号 |
17K19577
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
満屋 裕明 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 研究所長 (20136724)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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キーワード | ウイルス / HIV-1 / プロテアーゼ阻害剤 / CYP3A4 / 薬物動態 |
研究成果の概要 |
P2領域のTp-THF構造の5位にNHR基を導入する事で、① CYP耐性、② 多剤耐性HIV-1株への抗ウイルス活性が向上し、また、③ 細胞内TGD濃度への影響も小さい事が示された。P2’領域にCp-Abt構造を導入する事で化合物のCYP耐性は更に向上し、RTVやCOBIに匹敵する値を示すが、同時に細胞内TG濃度の増大という異常をもたらす事も示された。
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自由記述の分野 |
感染症内科学、レトロウイルス感染症、抗ウイルス治療薬開発
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ブースターを必要とせずQW又はQMでの投与で野生株及び多剤耐性HIV-1株の両方に高い阻害効果を発揮する抗 HIV-1剤を同定・開発するという本研究の試みはドラッグデザインの領域でも極めて先進的・挑戦的である。本研究で得られたCYP耐性と化合物の構造の相関関係はそのような新規抗HIV-1剤開発の基盤を成すものであり学術的・社会的意義は計り知れない。また、本研究成果は、ART の投薬方法の変革と感染患者のQOLの向上に必須であり、新たなHIV-1治療法の開拓に資する重要な成果である。
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