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2019 年度 研究成果報告書

中皮細胞の特性解明に基づく腫瘍性・炎症性の両病変に対する画期的治療戦略の構築

研究課題

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研究課題/領域番号 17K19628
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
研究分野 腫瘍学およびその関連分野
研究機関愛知県がんセンター(研究所)

研究代表者

関戸 好孝  愛知県がんセンター(研究所), 分子腫瘍学分野, 副所長兼分野長 (00311712)

研究分担者 佐藤 龍洋  愛知県がんセンター(研究所), 分子腫瘍学分野, 主任研究員 (70547893)
研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2020-03-31
キーワード中皮細胞 / 細胞増殖 / 上皮間葉転換 / アノイキス / 3次元培養 / シグナル伝達系
研究成果の概要

中皮細胞は上皮細胞に比べ特徴的な細胞特性を示し、がんや炎症の主座や支持組織としての役割を果たすが、その特性に関する研究は極めて遅れている。本研究はアノイキス抵抗性と上皮間葉転換の易移行性に焦点を当てた。研究代表者らのグループが樹立した不死化中皮細胞を用い、網羅的遺伝子発現解析、受容体キナーゼのリン酸化解析、3次元培養等を用いて解析した。その結果、上皮型の形態を示す不死化中皮細胞において、特徴的な遺伝子発現、リン酸化活性化状態およびアノイキス感受性が明らかとなった。さらに様々な特徴が明らかとなり、これらの知見を基盤とした新たな治療戦略の立案が可能であることが示唆された。

自由記述の分野

分子腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

中皮細胞は胸膜・腹膜の表面を覆い、主に臓器間の潤滑な移動・摩擦の軽減といった役割を担う。しかし、中皮細胞は他にも様々な役割を有することが明らかとなり、活性化した中皮細胞はがんや炎症の主座や支持組織として、病態の悪性化や重症化に結び付くことが示唆されている。一方、中皮細胞の研究は極めて遅れており、その本態についてはほとんど明らかになっていない。本研究成果により、中皮細胞のアノイキス抵抗性や上皮間葉転換に関してその特性の一端が明らかとなった。本研究を今後さらに継続・発展させることにより、中皮細胞の増殖・活性化が基盤となる疾患の新規治療法の開発に応用可能であることが強く示唆された。

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公開日: 2021-02-19  

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