2005年に報告され瞬く間に全世界に広まった光遺伝学的手法の根幹をなす光遺伝学のツールとしては微生物ロドプシンが用いられ、新規のものの選抜や変異体作成により改善が図られてきた。本研究は、新規のツールになりうる微生物型ロドプシンを求めて自然界、特に極限環境を探索するものである。高塩濃度環境からは有望な株は得られなかったが、別種の極限環境が有望であることを示唆するデータを得たので、候補地を絞り試料採取に成功した。有色の有望コロニーを3個得て、内2株はゲノム解析に成功した。微生物型ロドプシンと推測されるアミノ酸配列は既報のものとは異なるが、期待できるような新規機能はなかった。今後も継続していきたい。
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