心臓のマクロファージの機能低下が心臓機能に及ぼす影響がこれまで不明であったため、今回その検討を行った。心臓マクロファージは心臓へのストレスが生じた際に、受容体Tを介してそのストレスをセンシングし、その結果、分泌蛋白A、B、C、Dを分泌し、心臓に保護的に働いていることを見出した。この受容体Tをマクロファージで欠損させたマウスは、心機能が低下しており、さらに心臓ストレスによって、さらに心機能が低下しやすかった。 この受容体Tはヒト心不全の心臓マクロファージでは低下しており、ヒトでもこのシステムが心不全の発症に関係している可能性が考えられる。
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