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2019 年度 研究成果報告書

組織線維化の非侵襲的診断法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 17K19650
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
研究分野 内科学一般およびその関連分野
研究機関浜松医科大学

研究代表者

間賀田 泰寛  浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 教授 (20209399)

研究分担者 阪原 晴海  浜松医科大学, 医学部, 教授 (10187031)
鈴木 千恵  浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 助教 (20637285)
清水 広介  浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 准教授 (30423841)
研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2020-03-31
キーワード分子イメージング / 組織線維化 / NASH / TissueFactor / 抗体 / 肝臓 / Fab / 肝星細胞
研究成果の概要

組織線維化部位のターゲット分子としてTissue factor(TF)に着目し、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)により線維化した肝臓の検出を試みた。ICG標識Fab化抗TF抗体を調製し、NASHマウスに投与後に全身蛍光イメージングを行なったところ、投与72時間後の肝臓においてICG由来の強い蛍光を確認した。一方、コントロール抗体を投与したNASHマウスや、通常食を摂食したマウスにおいては、肝臓における蛍光はほとんど確認されなかった。NASHマウスの肝臓や活性化肝星細胞においてTFの発現が確認されたことから、Fab化抗TF抗体は線維化組織検出のためのツールとして有用であることが示された。

自由記述の分野

核医学・分子イメージング学

研究成果の学術的意義や社会的意義

組織の線維化ならびにそれに続く慢性的な炎症は、がんやアルツハイマー病といった様々な難治性疾患の発症や症状悪化の原因であり、患者の予後を決める重要な因子である。本研究において、Fab化抗TF抗体をイメージング診断用の分子ツールとして用いることにより、NASHにより引き起こされた線維化した肝臓の検出に成功した。NASHは肝硬変や肝がんに進行し予後不良となるため、肝疾患の進行予防に大きく貢献できるものと考えられる。これまでに組織線維化を簡便に検出するイメージング診断法は開発されていないため、本研究にて得られた成果は、線維化組織を検出する新たな手法として学術的、社会的意義は高いと考えられる。

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公開日: 2021-02-19  

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