研究課題/領域番号 |
17K19652
|
研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
内科学一般およびその関連分野
|
研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
野阪 哲哉 三重大学, 医学系研究科, 教授 (30218309)
|
研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
|
キーワード | 遺伝子組換えワクチン / 新興感染症 / プラットフォーム技術 / PIV2 / 生ワクチン / 非増殖型ウイルスベクター / COVID-19 / SARS-CoV-2 |
研究成果の概要 |
非増殖型ヒトパラインフルエンザ2型ウイルスベクターBC-PIVを基盤としたウイルス粒子表面蛋白改変型ワクチン開発プラットフォーム技術の確立を目指し、最初にエボラウイルスの表面糖蛋白GPを搭載したBC-PIV/EBOV-GPの作製とその効力の解析を行った。免疫電顕では十分量のGP蛋白がベクター上に搭載されていることが確認された(三重大学 溝口明教授との共同研究)。また、VSV/GP pseudotypeウイルス感染を明確に阻止する中和抗体の誘導能も確認された(北海道大学 高田礼人 教授との共同研究)。この技術は今後、新興感染症に迅速に対処するための力強い味方になると考えられた。
|
自由記述の分野 |
ウイルス学、分子生物学、免疫学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2019年末、COVID-19と呼ばれる新型肺炎が出現し、翌年瞬く間に全世界に広がった。SARS-CoV-2は世界経済を麻痺させ、多くの人命を奪い、一刻も早いワクチンの開発が望まれている。我々は今回のような新興感染症がいつ出現してもおかしくないと考え、約10年前よりバイオコモ(株)と共同で迅速にワクチンを作製するためのプラットフォーム技術を開発してきた。今回、図らずしもその技術を活かす機会が到来し、SARS-CoV-2の遺伝子配列を入手後、文科省の大臣確認が得られてから遺伝子組換え実験を開始し、1ヵ月で4種の新型コロナウイルスワクチン候補を作出した。最良品を選出し、一刻も早くヒトに応用したい。
|