研究課題/領域番号 |
17K19654
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
稲垣 暢也 京都大学, 医学研究科, 教授 (30241954)
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研究協力者 |
矢部 大介 京都大学大学院医学研究科, 先端糖尿病学, 特定准教授
渡辺 亮 京都大学iPS細胞研究所, 未来生命科学開拓部, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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キーワード | 膵β細胞 / 増殖 / インスリン / 老化 |
研究成果の概要 |
膵β細胞量減少は糖尿病予防・治療の重要な課題であるが膵β細胞量の制御機構の全容は不明である。本研究では若齢及び高齢マウスに対して膵β細胞の強力な増殖刺激となる膵部分切除術を行い、シングルセルレベルの遺伝子発現解析をはじめとしたマルチオミックス解析を行い、膵β細胞が4つの亜集団に分類されること、亜集団の1つとして細胞増殖関連遺伝子を発現する増殖β細胞が若齢にのみ存在することを見出した。さらに、膵β細胞増殖を制御する新規転写因子候補を同定し、今後、機能解析を予定している。さらに本研究では膵β細胞増殖可視化マウスを樹立し、透明化技術と組み合わせることで膵β細胞増殖を簡便に定量化することにも成功した。
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自由記述の分野 |
糖尿病学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵β細胞量減少は糖尿病予防・治療の重要な課題であるが膵β細胞量の制御機構の全容は不明であり、膵β細胞量を標的とした糖尿病治療法は存在しない。特に加齢とともに膵β細胞が増殖能を失う分子機序については、十分な検討がなされていない。膵β細胞の増殖制御機構を解明しようとする本研究は、糖尿病の発症や重症化を阻止するための全く新しい治療戦略創出の糸口となることが期待できる。
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