NAFLD患者では肥満や過剰な過栄養負荷状態にもかかわらず潜在的アミノ酸欠乏状態でありその影響は糞便中で顕著に出やすいこと、また過剰なエネルギーが肝臓に付加された状態でのアミノ酸不足は軽度の欠乏であっても脂肪肝を増悪つまり相対的に飢餓状態と同じ病態となっていることなどを明らかにした、これまで知られていなかったNAFLD病態における過栄養下のアミノ酸不足によるNAFLD増悪の新規メカニズムの提唱に繋がることが期待される。今後はNAFLD患者におけるアミノ酸欠乏状態の新規診断方法などの新たなバイオマーカーの開発や欠乏アミノ酸の検討からアミノ酸補充療法などの全く新しい診断治療法の開発を行いたい。
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