• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 研究成果報告書

母体低栄養と胎仔視床下部GABA-Clシステム変調による脳の発達障害機序の解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 17K19682
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
研究分野 生体情報内科学およびその関連分野
研究機関浜松医科大学

研究代表者

福田 敦夫  浜松医科大学, 医学部, 教授 (50254272)

研究協力者 秋田 天平  
渡部 美穂  
秦 健一郎  
研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2019-03-31
キーワード発達障害 / 低栄養 / 胎児脳 / ストレス / 視床下部 / 精神疾患 / KCC2 / CRH
研究成果の概要

摂餌制限により弓状核のAgRP細胞と室傍核のCRH細胞でc-fosの発現が上昇していることを確認し母体低栄養胎仔における既知・新規HPA軸反応標識系を確立した。遺伝子改変マウスへの母体低栄養負荷モデルでは摂餌制限(-30%)を妊娠10.5-18.5日に行い、胎生期低栄養マウスモデルを作成し、胎仔でAgRP細胞とCRH細胞の発生状態を確認した。また、胎仔期にKCC2のThr906とThr1007のリン酸化が適切に抑制されることが、神経細胞の発生・移動に重要であることが示唆された。出生前ストレスを受けたGAD67遺伝子ヘテロ欠損胎仔で、精神疾患病態フェノタイプとの類似性を確認できた。

自由記述の分野

神経生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

精神的ストレスや低栄養ではHPA軸の活動が高まり、室傍核のCRH細胞に投射する抑制性GABA神経は細胞内Cl-濃度依存的にHPA軸活動を変化させる。胎児期の母親の低栄養や子のGABA神経系の異常は精神神経疾患のリスクとして知られるが、胎児のHPA軸機能がGABA作用変化により受ける影響はわかっていない。そこで、母体に食餌制限を行ったり、CRH細胞やAgRP細胞(GABA陽性)で遺伝子操作をして、胎仔のHPA軸反応、神経細胞の発生・移動及び生後の発現型を評価した。母体低栄養やストレスが胎仔GABAシステムを介して、HPA軸に作用して精神神経疾患様の発現型を誘導することを明らかにした。

URL: 

公開日: 2020-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi