研究課題/領域番号 |
17K19696
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
恒常性維持器官の外科学およびその関連分野
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
直江 吉則 名古屋大学, 医学系研究科, 特任准教授 (50392048)
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研究分担者 |
粕谷 英樹 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (00402636)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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キーワード | 細胞障害性T細胞 / iPS細胞 / 癌免疫 |
研究成果の概要 |
マウス腫瘍に浸潤している腫瘍特異的な細胞障害性T細胞を回収し、山中因子を導入することにより、抗CD3刺激無しで増殖する細胞集団を得ることが出来た。これら細胞はTCRからの刺激無しで増殖することからiPS細胞と判断した。また、得られた増殖細胞からDNAを抽出し、TCRbの遺伝子再構成を確認したところ、調べた全ての増殖細胞においてTCRb鎖遺伝子は再構成していた。以上のことから、抗CD3刺激無しで増殖する細胞はT細胞由来であることが示唆された。また、ヒト末梢細胞障害性T細胞を用いてiPS細胞の樹立を試みたが、樹立効率が低かったため、今後、培養条件の検討を行い、樹立効率向上を試みる。
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自由記述の分野 |
免疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、腫瘍に浸潤したT細胞にin vitroで山中因子を導入しiPS細胞の樹立に成功した。このことから、iPS細胞化したT細胞は無限増殖能を獲得することにより、個々のT細胞のクローニングが容易となり、腫瘍に浸潤した個々のT細胞のTCRを同定することが可能となった。この技術を利用することにより、新規がん抗原ならびにがん抗原を認識するTCRの探索研究が進むと考えられる。
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