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2018 年度 研究成果報告書

ヒト胎盤栄養膜幹細胞を用いた妊娠高血圧症モデルの作成

研究課題

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研究課題/領域番号 17K19709
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
研究分野 生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
研究機関東北大学

研究代表者

有馬 隆博  東北大学, 医学系研究科, 教授 (80253532)

研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2019-03-31
キーワードヒト胎盤栄養膜幹細胞 / 妊娠高血圧症候群(HDP) / エピジェネティクス
研究成果の概要

近年のストレス社会と高齢妊娠の増加により、妊娠高血圧症候群(HDP)などの周産期合併症の発症頻度は増加している。本研究では、疾患ヒト胎盤幹(TS)細胞を作成し、HDPなどの異常胎盤の病態を再現させ、その細胞特性と疾患特異的なエピジェネティック変異を明らかにすることを目的とした。異常胎盤組織の細胞性栄養膜細胞を分離、精製し、ヒトTS細胞の培養条件下に、疾患TS細胞の作製を試みた。まず胞状奇胎より、疾患TS細胞を樹立した。この細胞は、雄核発生を示した。また、妊娠中期以降の胎盤から作製したTS細胞の細胞特性と遺伝子特性は、妊娠初期の胎盤由来のTS細胞とは異なることが明らかとなった。

自由記述の分野

産婦人科学、分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

疾患TS細胞は、in vivoでは不可能であったヒト胎盤形成における分子機構やシグナル伝達機構について詳細に検討することが可能な胎盤細胞ツールとなる。そのため、妊娠高血圧症候群(HDP)などの病態解明などの基礎的研究だけでなく、治療薬剤の開発に応用が期待できる。また、周産期異常となる胎盤異常の治療法の開発に貢献するだけでなく、低出生体重、早産をもたらす他の疾患のモデル細胞作成や病態解明へと道を開くと予想される。これらの成果は、近年増加傾向にある高齢妊娠等を原因とする周産期合併症に対し効果的で、働き盛りの女性の健康増進とQRLの向上に役立つ。

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公開日: 2020-03-30  

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