現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成29年度はダイレクトプログラミング因子の同定を中心に行った。Col2遺伝子プロモーター制御下に蛍光たんぱく質Venusで軟骨細胞をラベルしたレポーターマウスを作製し、軟骨形成が活発な胎生期マウスを用いて遺伝子プロファイリングを行い、軟骨細胞に強く発現する転写因子のクローニングを行った。過去の文献による選定(KOマウスの報告など)やファミリー遺伝子の重複などを考慮した絞り込みを行い、11個の転写因子を(Sox9,Jdp2,Foxc1,Klf2,Bhlhe40, Zcchc5, Nr4a2, Nfatc2, Tcfl5, Foxp1, Pitx1)をダイレクトリプログラミング因子の候補転写因子としてスクリーニングした。さらに、Col2a1-Venus-Tgマウスから初代培養皮膚線維芽細胞を採取し、皮膚線維芽細胞から軟骨細胞分化へのダイレクトリプログラミング効率を評価するアッセイシステムを樹立した。レトロウィルスを用いて11個の転写因子を様々な組み合わせで遺伝子導入し、Venus遺伝子の発現すなわち蛍光強度を指標に最も効率よくCol2a1遺伝子発現を促進する組み合わせを検討し、最終的に4種類の遺伝子に絞り込むことに成功した。
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