研究課題
育児休業による中断
2: おおむね順調に進展している
シェーグレン症候群モデルマウスおよび健常マウスの脾臓からCD4陽性T細胞を分離し、定量プロテオーム解析に供した。その結果得られた治療標的候補分子について、in vitroにて解析を行った。
網羅的解析の結果から抽出された標的分子について、詳細な機能解析をin vitroにおいて進める。さらに、候補遺伝子あるいはタンパク質について、ノックダウンの系により病態に対する影響を検証する。申請者は、アテロコラーゲンを媒体としたsiRNAの投与により、目的遺伝子を効率的にノックダウンする実験系を確立している(Yamada et al. Plos One 2010)。ノックダウン解析の結果、病態への影響が確認された遺伝子については遺伝子ノックアウトマウスの作製に着手し、更なる検証を加える。また、T細胞の代謝物の総体(メタボローム)の変動を、CE-MS(キャピラリー電気泳動‐質量分析法)により解析し、疾患モデルマウスのT細胞に特異的な代謝経路を決定する。さらに、代謝酵素の活性を規定するリン酸化に対して、リン酸化プロテオーム解析を行う予定である。
育児休業による中断のため。次年度はプロテオーム解析結果から得られた治療標的分子について、病態に及ぼす影響を解析する。
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)
Am J Pathol.
巻: 189(12) ページ: 2414-2427
10.1016/j.ajpath.2019.08.008.