• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 研究成果報告書

Pdpn-cKOマウスを応用した口腔組織由来CAFの癌幹細胞ニッチ形成機構の解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 17K19777
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
研究分野 口腔科学およびその関連分野
研究機関岡山大学

研究代表者

沢 禎彦  岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (70271666)

研究分担者 加藤 幸成  東北大学, 未来科学技術共同研究センター, 教授 (00571811)
研究協力者 畠山 雄次  
研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2019-03-31
キーワード口腔癌 / ポドプラニン / 癌関連線維芽細胞 / 抗体 / 転移 / 癌幹細胞
研究成果の概要

私たちは、癌がつくる、転移のための環境整備を促進する物質の発見を目指しています。この研究では、体の線維をつくる線維芽細胞でポドプラニンという物質が作られないマウスを開発し癌細胞を移植したところ、通常のマウスよりも癌周囲の線維芽細胞の形成が弱く、転移が有意に少なくなりました。また、口腔癌が発現し、正常細胞はつくらない「癌型」ポドプラニンと結合する抗体を開発し、舌ガン患者を調査した結果、この抗体の陽性患者は転移と再発が有意に多く、術後5年無病生存率が低下すること、癌型ポドプラニン抗体による組織検査が予後の予測に有用なことを見出しました(2018年7月26日記者発表、岡山大学)。

自由記述の分野

解剖学

研究成果の学術的意義や社会的意義

口腔癌および癌の周囲の線維芽細胞はポドプラニンという物質を産生して転移の環境を整える可能性があります。ポドプラニンの機能を抑える薬が開発できれば、ポドプラニンを発現するタイプの癌の転移を阻止できる可能性が考えられます。また、ポドプラニンには正常な細胞がつくらないタイプの癌型ポドプラニンがあり、癌型ポドプラニンをつくるタイプの口腔癌は、つくらないタイプと比べて転移する可能性が高いことは、口腔癌の転移の仕組みを解明するための学術的意義があること、癌型ポドプラニン抗体の反応を治療前に生検診断することで、口腔癌の治療計画と生存率をさらに向上させうる社会的意義があると考えます。

URL: 

公開日: 2020-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi