1,148人の腸内細菌を解析した。腸内細菌は便検体を用いて16srRNA遺伝子塩基配列より菌群の帰属を推定した。ウイルス性肝炎やアルコール飲酒(男性30g/日、女性20g/日以上)、特定の薬剤内服を除外した874人を対象とし、腹部超音波検査にて脂肪肝を認めたものをNAFLDとし、NAFLD群と正常群を比較した。全体の1%以上の存在率を認めたのは4門、6鋼、7目、9科、12属であり、0門、2鋼、2目、3科、3属で有意差がみられた。BMIと性別による調整を行い153組の比較検討を行うとRuminococcaceae科とFaecalbacterium属がNAFLD群で有意に存在率の低値を認めた。
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