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2019 年度 研究成果報告書

運動後の制圧中に起こる突然死の原因解明に高分解能飛行時間型質量分析計を用いる

研究課題

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研究課題/領域番号 17K19782
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
研究分野 社会医学、看護学およびその関連分野
研究機関東北大学

研究代表者

舟山 眞人  東北大学, 医学系研究科, 教授 (40190128)

研究分担者 橋谷田 真樹  関西医科大学, 医学部, 准教授 (40374938)
研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2020-03-31
キーワード興奮性譫妄 / 突然死 / ストレス / 飛行時間型質量分析 / 主成分分析 / 制圧 / 飲酒
研究成果の概要

本研究目的は「興奮性せん妄」の診断基準となるようなバイオマーカーの探索である.研究ではラット生体試料から高速液クロータンデム型高分解能質量分析装置による網羅的メタボロミクス解析を試みた.
その結果2000種以上の成分が検出され,最終的に119成分(ポジティブ),および149成分(ネガティブ)が残った.それを公開データベース等を用いて化合物同定し多変量解析を行ったところ,キサントシンがマーカーの候補として最も適していると思われた.アルコール摂取の有無でも代謝物の増減変化に違いが観察されており,メタボロミクスにおいては生体の少しの変化が代謝物の種類・発現量に大きな影響を及ぼしていることを確認した.

自由記述の分野

法医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

今回の研究の最も大きな成果はG-Met分析を用いることによって,死直前のストレスの違いを識別できた点である.これはもちろんラットを用いた動物実験でのことではあるが,これまで同様なモデルで検討されてきたmiRNA等のマーカーよりも非常に鮮明に違いを表していた.しかしながら,法医試料への応用には今回は検討していない死後変化の影響を加味する必要がある.さらに,運動・抑制以外のストレスや疾患の影響等も考慮しなければならないであろう.現段階では,剖検試料からの判断は難しいと思われるが,さらにデータを重ね,バイオマーカーとしての精度を高めることができればヒトへの応用が十分可能であると思われる.

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公開日: 2021-02-19  

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