研究課題/領域番号 |
17K19791
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
相馬 孝博 千葉大学, 医学部附属病院, 教授 (90262435)
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研究分担者 |
斉田 芳久 東邦大学, 医学部, 教授 (00256744)
鳥谷部 真一 新潟大学, 危機管理本部, 教授 (20227648)
山内 豊明 放送大学, 教養学部, 教授 (20301830)
兼児 敏浩 三重大学, 医学部附属病院, 教授 (30362346)
金澤 寛明 静岡県立大学, 看護学部, 教授 (40214431)
藤澤 由和 宮城大学, 事業構想学群(部), 教授 (70387330)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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キーワード | 患者経験 / 評価 / 外科 |
研究実績の概要 |
我が国における外科医療の質として重視される領域に関して、研究組織において論点を整理し、当該領域の明確化を早急に具体化する必要があったが、当該研究課題に関して、我が国における外科医療の質として重視される領域の検討に関して、研究組織の内部において大きな意見の相違が存在し、これらの調整を行う必要があった。 当初は、こうした見解の相違が存在することは想定されていたため、本研究における重点領域を特定化するに際して、デルファイ法等を用いて全体の意見の集約を図ることを想定していたが、当該方法自体の妥当性に関しても意見の統一を図ることが難しく、最終的な結論に達するのに時間を要した。 依然として、研究組織全体での当該課題に関連した統一的な見解は留保された形ではあったが、先行研究における論点の洗い出しを行った。またこれらを元に、複数のパターンの調査項目セットを準備し、調査を実施しうる体制を構築した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究における課題に関して、我が国における外科医療の質として重視される領域の検討を行うことが必要な要件として存在していたわけであるが、研究組織の内部において大きな意見の相違が存在し、これらの調整を行うのに想定以上の時間を要し、くわえて、研究組織として統一的な見解を見いだせない中で、複数の論点に関して先行する研究における知見を取りまとめる必要があり、この点に関しても想定以上に時間を要してしまったため。
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今後の研究の推進方策 |
前年度における論点の整理と先行知見の検討を踏まえ、当該研究課題に関しての複数の論点からなる項目セット群を作成するとともに、外科医療を受診したことのある成人を対象にフォーカス・グループインタビューを行い、これらの項目セット群の内容的な妥当性に関する検証を試みる。こうした過程を経て項目セット群の絞り込みを行い、複数の調査票を作成する。 ついでこれらを用いて、実際のデータの収集を試みる。その実施に際しては、研究代表者、研究分担者、および研究協力者らが所属する医療機関において、データの収集を試みる。調査対象者は、各医療機関の外科を退院する患者とし、自記式の調査票を退院時の医療費清算の際に、研究内容を書面によって説明した後に調査への了承を得た患者に対して配布を行い、調査票の回収は郵送により返信を依頼することにより実施する。 回収した調査票はデータ化した後、まずは各質問項目で単純集計を行い、回答傾向のバラツキに着目し質問項目を抽出し、ワーディングなどを含めその内容的な妥当性の検証を行う。さらに海外の研究協力者らと、これら質問項目の回答傾向を、海外における知見と比較し、その内容的な妥当性を別の角度から検討する。これらの結果に関しては、海外の研究協力者らと検討を行い、国内外の学術雑誌に公表するとともに、研究知見の医療現場での利用の促進を促すこととする。
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次年度使用額が生じた理由 |
(理由) 想定していたデータ構築作業が未実施であるため。 (使用計画)研究資金に関しては、調査票を用いたデータ構築費用として使用する。具体的には調査票の作成費用、調査実施費用、回収された調査票をデータ化するための費用である。 加えて、研究の取りまとめを行うために、研究組織においての検討を行うために費用として使用する。
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