研究課題/領域番号 |
17K19809
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
若村 智子 京都大学, 医学研究科, 教授 (40240452)
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研究分担者 |
山下 舞琴 京都光華女子大学, 健康科学部, 助教 (30757183) [辞退]
北村 真吾 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 精神生理研究部, 室長 (80570291)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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キーワード | 睡眠教育 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、地域住民主体の持続可能な睡眠教育プログラムの開発をすることである。京都府内のある地域をフィールドに、研究に取り組んでいる。 今年度は、8月の検診後の結果報告会にアクチウォッチを用いた睡眠調査を依頼した。住民や保健師の方の協力が得られ、11月に睡眠相談会を実施することができた。そのときに、昼寝を含めた睡眠の取り方などにもインタビューを通じて、情報を収集した。昼寝の取り方については、得られたデータをもとに、解析を行い,一部は,学会で報告した。これまで行ってきた調査での結果ともあわせて解析を行った。 一方、近年、ヘルスプロモーション概念に代表されるような地域住民の健康を主体的な課題とした地域づくりの普及によって、住民が主体的に地域の健康問題に取り組む動きが数多く取り組まれ、報告されているが、「主体的」な位置づけをどのようにとらえているのかの次元がさまざまにあることが明らかになった。 このような状況をふまえ、本研究課題を、本来、求められている取り組みにするためには、既成の質問票などの結果で判断するのではなく、生活全体を通して、睡眠を捉えなおす必要があり、計画の立て直しをまず行うことが明確になった。そのため、平成30年度は、睡眠を中心として、生活全体を捉えられる調査を行う計画である。また、人的資源としての活動の中心となっていただける方たちに、本研究の意図を説明し、開拓を続ける。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
睡眠教育プログラムの実施の前に、その地域の睡眠問題の所在について再検討の必要性があり、そのための分析方法の検討を行っていたため。具体的には、ピッツバーグ睡眠質問票の結果が他の地域と比較して髙値であったことの背景を検討していたため。
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今後の研究の推進方策 |
検討の結果、単に睡眠状態が悪いと捉えるのではなく、睡眠質問票では、昼間の睡眠補完をあわせた睡眠評価が必要ではないという方向性が見えてきたため、その点についての再度の調査を平成30年度に実施する必要があり、計画よりも若干の遅れが生じている。
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次年度使用額が生じた理由 |
分担者が残額を残したため。今年度の分担分とあわせて執行予定である。
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