研究課題/領域番号 |
17K19811
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山川 みやえ 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (80403012)
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研究分担者 |
谷口 珠実 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (10258981)
周藤 俊治 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (30420748)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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キーワード | 在宅ケア / 排泄ケア / 認知症 / ウェブ / アセスメントツール |
研究実績の概要 |
本研究は、在宅における認知症者の排泄ケアをサポートするための専門家によるアウトリーチの一環として、在宅での排泄の問題を同定するためのアセスメントツールを開発することである。アウトリーチとは手を伸ばすという意味で医療などの分野における地域社会への奉仕活動などの意味合いで使われることが多い。本研究では、アウトリーチとは、研究者や専門医療機関の知見を在宅ケアの現場で活用できることと定義した。アセスメントとは必要な情報を収集し、問題を同定する看護ケアのプロセスのことである。そこで、本研究では以下の項目を目的とした。 1.在宅認知症ケアにおける排泄の問題を明確にする。どのような認知症疾患でどのような時期にどのような排泄の問題が起こり、どのように対応しているのか、また、排泄ケアについて、介護者(家族、専門職)が持っている知識や情報リソースの入手の方法について、実際の在宅での認知症介護を担っている家族、ヘルパー、ケアマネジャー、訪問看護師などに聞き取り調査をして明らかにする。 2.1の結果を基に、在宅ケアで使用できる排泄ケアアセスメントツールを開発する事によって在宅認知症ケアにおける排泄ケアのアウトリーチを促進する。 しかしながら、現在様々なアセスメントツールをデジタル化して配信する技術が進んでおり、特に残尿量の測定をシールタイプでリアルタイムに簡便にモニターできるものなどがある。また他にもみまもりあいツールなどがあるため、そこと連動するようにできるためのものにする方が汎用性は高いと思われるため、そのようなことも踏まえての実態調査を実施するための準備をした。その一環として、第19回日本認知症ケア学会でも発表した終末期の認知症の排泄ケアのケースから、訪問看護師の排泄ケアでの役割を明確化したため、その内容も加えて実態調査を実施する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
実態調査の準備の過程での事例研究において、現在様々なアセスメントツールをデジタル化して配信する技術が急速に進んでいることがわかった。特に残尿量の測定をシールタイプでリアルタイムに簡便にモニターできるものなどがある。また他にもみまもりあいツールなどがあるため、そこと連動するようにできるためのものにする方が汎用性は高いと思われるため、そのようなことも踏まえての実態調査を実施するために1年延長をした。
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今後の研究の推進方策 |
当初の予定通りに進めるも早めに実態調査の用意をし、他のアセスメントツールに載せられる形を作る。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究計画が1年遅れたため、その分次年度に実施するため。
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