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2017 年度 実施状況報告書

麻薬と鎮静薬は命を縮めるのか?全国データベースと周辺構造モデルを用いた大規模研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K19813
研究機関神戸大学

研究代表者

坂下 明大  神戸大学, 医学部附属病院, 特定助教 (90514662)

研究分担者 恒藤 暁  京都大学, 医学研究科, 教授 (70372604)
森田 達也  聖隷クリストファー大学, 看護学研究科, 臨床教授 (70513000)
木澤 義之  神戸大学, 医学部附属病院, 特命教授 (80289181)
研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2020-03-31
キーワード麻薬 / 鎮静薬 / レセプトデータ / DPCデータ
研究実績の概要

終末期に使用した医療用麻薬や鎮静薬は命を縮めるかもしれないーこの認識は一般的である。本研究では、終末期がん患者2000名を対象とした継時的データをmarginal structural models を使用して解析することと、全国レセプトのデータベースを用いて傾向スコア分析を用いることによって、実際に、「麻薬や鎮静薬は命を縮めるのか」に回答を与えることをめざしている。平成29 年度については、これまでに行われた研究の結果に基づいて計画書を作成してきた。評価項目として、①死亡前に生じる兆候、②予後予測指標に採用されている兆候や検査所見について検討を行い、本件休での調査票を作成している。また、全国DPCデータの取得に向けての検討を各協力施設と検討してきた。最終入院の入院日数、入院時の全身状態(ADL)、最後の入院
中の鎮静薬の使用、オピオイドの使用について取得する予定である。本研究で使用する観察研究の枠組みは2013-15 年に実施されて2000 名が登録された予後予測指標のコホート研究で用いられたものなど申請者の実施したこれまでの終末期コホート研究と同様である。研究参加施設はすでに共同研究の経験のある20施設であるが、患者登録に向けてのシステム構築を継続して行った。聖隷クリストファー大学にデータセンターを置きデータを管理・分析を行う予定であり、人員配置を含めて調整および準備を進めている。研究体制の構築に向けては、研究プロトコールの詳細の策定のために会議を開催し、定期的に進捗管理を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究計画書の作成は進んでおり、患者登録に向けての研究施設の協力、準備態勢も整いつつある。各施設の倫理審査については、現在準備中である。

今後の研究の推進方策

平成30 年度については、研究協力施設での倫理審査を受けた上で、順次患者登録を行っていく予定である。対象患者数は20施設で1年間に2000 名としている。1施設あたり100 名であるが、各施設の平均患者数の約半数を想定しており、実施可能と考えられるが、患者登録が想定よりも不足した際には、一部の施設での追加登録についても検討する。

次年度使用額が生じた理由

レセプト解析の業務委託をするために初年度に業務委託費を計上していたが、業務委託については平成30年度以降に契約することとなったため、人件費の計上が計画よりも小額となっている。

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公開日: 2018-12-17  

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