研究課題/領域番号 |
17K19813
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
坂下 明大 神戸大学, 医学部附属病院, 特定助教 (90514662)
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研究分担者 |
恒藤 暁 京都大学, 医学研究科, 教授 (70372604)
森田 達也 聖隷クリストファー大学, 看護学研究科, 臨床教授 (70513000)
木澤 義之 神戸大学, 医学部附属病院, 特命教授 (80289181)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2021-03-31
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キーワード | レセプトデータ / DPCデータ / 麻薬 / 予後 |
研究実績の概要 |
【方法】厚生労働省からナショナルデータベース(NDB)特別抽出を取得して分析を行った。対象者は2013~2015年度に胃がんのために死亡した成人のうち、死亡前1年間にがん切除術後に化学療法を受けたものとした。評価項目である生存期間について、主要評価項目は術後の化学療法開始日(初回の抗がん剤処方日、補助化学療法を除く)から死亡までの日数とし、副次評価項目はがん切除術実施日から死亡までの日数とした。死亡日は、転帰死亡月の医科・DPCレセプトの最終の診療実施日または死亡月・翌月の調剤レセプトの算定日のいずれか遅い方とした。 (結果)死亡前1年間にがん切除術を行った胃がん患者13489名が同定され、術後30日以内の死亡であった26名、術後に抗がん剤処方のなかった8774名、術後の抗がん剤処方が術後補助化学療法のみであった845名を除いた3844名が分析対象候補となった。オピオイド処方の有無でマッチングした後の分析対象者は1655名であった。術後の初回化学療法開始日から死亡までの期間は平均±標準偏差128±87日、中央値111 [四分位範囲54, 189]日、がん切除術実施日から死亡までの期間は228±91日、232 [156, 303]日であった。オピオイド使用量4段階の各群の人数は、なし825名、~30mg/日505名、30~60mg/日164名、60mg/日以上163名であった。オピオイド使用の有無で予後が大きく異なる一方で、使用量間では60mg/日を越えると予後がやや悪化する傾向が認められた。副次評価項目との関連では主要評価項目との関連より関連が認められなかった。
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