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2018 年度 実施状況報告書

在宅虚弱高齢者の死亡に至るまでの機能低下と介護・医療の利用に関する推移

研究課題

研究課題/領域番号 17K19831
研究機関大阪市立大学

研究代表者

河野 あゆみ  大阪市立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (00313255)

研究分担者 石原 拓磨  岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (00783193)
山本 紘司  横浜市立大学, 医学部, 准教授 (10548176)
金子 勝規  大阪市立大学, 大学院経済学研究科, 准教授 (10708085)
研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2020-03-31
キーワード高齢者 / 虚弱 / エンドオブライフ / 介護予防 / 介護サービス / 疾患
研究実績の概要

本研究の目的は,在宅虚弱高齢者の死亡に至るまでの機能低下と介護サービスならびに医療の利用の推移を明らかにすることである.本研究では,大阪府下の3自治体において,2012年4月から2013年3月までに介護保険制度において「要支援」と認定された者を対象者として,継続的にデータを収集し,経過を検討することとしている.収集するデータ内容は,対象者に関する観察期間の死亡や転出などの転帰,要介護度や日常生活自立度などの身体機能,介護給付実績(居宅サービス,居住系サービス,施設サービス利用の実績を含む),診療報酬(入院や外来にて給付された診療報酬の決定点数を含む)ならびに疾病,傷害及び死因の統計分類提要による疾病名などである.2018年度は,分析対象とした高齢者1658名について,医療・介護給付データからみた5年間の死亡までの経過と関連疾患について解析を実施した.年齢,世帯人員,要介護度,介護サービス等の利用を調整した分析を行った結果,男性は女性より死亡のリスクが高かった(ハザード比=2.13).また,男性においては,悪性新生物(ハザード比=1.71)と呼吸器系疾患(ハザード比=1.79)であること,女性においては,悪性新生物(ハザード比=2.04)と感染症等(ハザード比=1.85)であることが死亡と関連していた.以上より,要支援高齢者の疾患管理支援の一方策として,悪性新生物の管理ならびに男性では呼吸器系疾患,女性では感染症等の管理に着目する必要性が考えられる.今後,6年目以降のデータを追加しながら多面的に分析を進める予定である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

1年目にデータ収集に際してデータ提供先との協議に時間がかかり,データ収集時期がややずれこんだため期間延長を行ったが,解析作業については,おおむね順調に進展している.

今後の研究の推進方策

2019年度は,これまで蓄積したデータについて解析を多面的に進め,成果発表を進める予定である.また,2019年度内に,2018年4月から2019年3月までのデータ収集を行う.また,大阪市立大学大学院看護学研究科在宅看護学領域研究員三浦剛氏と福島奈緒美氏ならびに大阪市立大学大学院看護学研究科後期博士課程の吉行紀子氏の研究協力を得て,解析や研究成果発表を進捗させる.

次年度使用額が生じた理由

2019年度も引き続きデータ収集とデータ解析にあたり,経費が必要である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Mortality among community-dwelling ambulatory frail older people certified as "Support Level" in the long-term care insurance system2019

    • 著者名/発表者名
      Naomi Fukushima, Ayumi Kono, Noriko Yoshiyuki, Kyoko Kadono
    • 学会等名
      The 22nd East Asian Forum of Nursing Scholars
    • 国際学会

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公開日: 2019-12-27  

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