研究課題/領域番号 |
17K19841
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研究機関 | 日本赤十字豊田看護大学 |
研究代表者 |
金盛 琢也 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 講師 (80745068)
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研究分担者 |
山本 由子 東京医療保健大学, 看護学部, 准教授 (00550766)
亀井 智子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (80238443)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2020-03-31
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キーワード | テレナーシング / 高齢者 / 誤嚥性肺炎 / 遠隔医療 |
研究実績の概要 |
本研究は、誤嚥性肺炎患者の再入院予防を目的として、退院後早期の誤嚥性肺炎患者と家族に対する心身データの在宅モニタリングおよび遠隔看護保健指導、かかりつけ医と看護モニターセンターの連携体制で構成するテレナーシングシステム開発、および入院中における介護指導、在宅モニタリング項目の評価方法、遠隔看護保健指導で構成される看護プロトコル開発を行うものである。2018年度はテレナーシングシステム開発と患者調査のための研究体制構築を行った。 1.テレナーシングシステム開発:タブレット端末を用いた患者入力用システムと、データのトリアージや看護記録作成を行うテレナース用システムの2つのシステムを開発を行った。研究者による試用により、2つのシステムの操作性や視認性などを確認し修正した。また、患者入力用システムでは、複数のテレナーシング専門家や臨床医より意見をもらい、バイタルサイン値や食欲、嚥下の状態、呼吸器症状の有無など、誤嚥性肺炎の評価に必要な測定項目を設定した。加えて、使用する高齢者のICTリテラシーが低いことを考慮して、視認性や操作性、誤入力を防ぐ機能など、高齢者が継続して使用できるシステムとして開発した。テレナース用システムでは、複数の患者データをテレナースが効率的にトリアージし記録できるよう、画面構成や文字入力方法などを検討し開発した。 2.患者調査のための研究体制構築:2019年度に10名程度の患者調査を実施する予定である。退院直後の病状が比較的不安定な患者を対象とするため、実施に向けて医師との連絡体制やリクルート方法、トリガー値を綿密に確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
テレナーシングシステム開発について、研究者内での試用とシステム修正に時間を要し、開発完了が2018年12月となってしまったため、当初の計画より遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
2019年度は患者調査を実施し、実行可能性を評価する。対象者は誤嚥性肺炎により入院し自宅退院する患者で、退院日から1か月間テレナーシングを提供する。目標症例数は10例である。
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次年度使用額が生じた理由 |
患者調査の実施が2019年度に遅れたため、患者調査にかかる使用額が次年度に持ち越しとなった。
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