研究課題
2018年度に作成したスメアテイカー養成プログラムを、研究者間で再検討した。特に修正を加える必要がなかったため、2018年度と同様のプログラムを実施した。2019年度の参加者は、東京会場、京都会場と2回実施した。参加者は11名、内修了者10名であった。研究データの対象は10名となった。細胞サンプル採取の結果、参加者すべて扁平上皮-円柱上皮境界からの正確な採取ができていた。また3日間の研修を通して、女性が検診を受けやすいと感じるために看護職ができることを身につけることができた。2019年12月には、EUROGIN2019(モナコ)に参加(工藤、Hanley)し、2018年度の研究成果「INCREASING SCREENING UPTAKE: TRAINING JAPANESE NURSES TO PERFORM CERVICAL SCREENING」を発表した。看護職を対象とした系統的な子宮頸がんの予防に関する日本で初めて実施した研修会であり、看護職が子宮頸がん検診を担うことができることを示した。学会参加により、最新の子宮頸がん検診の動向、HPVワクチンの接種状況や接種間隔、自己採取、これらの成果である子宮頸がん罹患率の減少などの情報を得て、子宮頸がん征圧に向けた知見を得ることができた。現在、実施したプログラムの結果をまとめて論文として発表する準備を行っている。また、本研究の成果を得て、2020年度からは本プログラムを継続して実施するとともに、看護職が継続して実施できる子宮頸がん検診を目指してステップアップできるスメアテイカー養成プログラムを作成し実施していく予定である。
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