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2019 年度 研究成果報告書

認知症の人の包括的QOLに対する稲作ケアの効果

研究課題

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研究課題/領域番号 17K19869
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
研究分野 社会医学、看護学およびその関連分野
研究機関地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所)

研究代表者

宇良 千秋  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (60415495)

研究分担者 岡村 毅  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (10463845)
山崎 幸子  文京学院大学, 人間学部, 准教授 (10550840)
研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2020-03-31
キーワード認知症 / 稲作ケア / 農業ケア / パーソン・センタード・ケア / 社会的包摂
研究成果の概要

認知症の人の社会的包摂とQOL向上を目的に、稲作ケアプログラムの効果を検証した。まず、1)本プログラムが地域在住の認知症の人の社会参加や精神的健康を向上させるツールとして実行可能性があることを検証した。2)通常のデイケア参加者との比較においても、稲作ケア参加者の方が有意に精神的健康の向上が認められた。また、3)本プログラムがグループホームで暮らす統合失調症の人々に意欲向上や生活習慣改善などの効果をもたらす可能性があることや、4)年間を通じて実施可能な活動であることも確認できた。さらに、5)国内外の農業ケアの優良事例を調査し、農を認知症ケアに活用する際の利点や課題を整理することができた。

自由記述の分野

認知症ケア

研究成果の学術的意義や社会的意義

従来の老年学は健康で生産的な老年期に価値をおいてきた。しかし、人生100年時代を迎えた現代社会では、認知機能障害や精神障害、身体障害、貧困、孤立などの困難を抱える人々が生きづらくなってきた。このような生きづらさを抱える人々を包摂する社会を構築するために、新しい老年学の理論を構築する必要がある。我々が開発した稲作中心の農業ケアは、生産性よりもパーソン・センタード・ケアのアプローチを重視したツールであると考える。また、農業は日本の文化に深く根ざしていること、休耕期を活用できること、農家を支援者として活用できることなどの観点からも、社会的意義が大きいと考える。

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公開日: 2021-02-19  

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