頸動脈プラーク進展の定義とその後の循環器病発症リスクとの関係は不明瞭であった。我々は追跡可能な4724名を対象に2年ごと頸部超音波検査を20年間実施した。59,909人年の追跡研究の結果、脳卒中221名、CHDが154名観察された。総頚動脈最大IMT>1.1mmをプラークと定義し、循環器病発症予測を一番説明できることが分かった。さらにプラーク進展後の循環器病発症との関係も明らかとなった。さらに、プラーク進展に関するリスク因子を同定し、性年齢、収縮期血圧、総コレステロール、HDLCコレステロール、過体重、喫煙、糖尿病がみられ、これらの因子を用いてリスクスコアを開発した。
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