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2018 年度 研究成果報告書

p62によるNASH制御の分子機構の解明―脂肪酸エネルギー代謝からのアプローチ

研究課題

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研究課題/領域番号 17K19887
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
研究分野 健康科学およびその関連分野
研究機関筑波大学

研究代表者

正田 純一  筑波大学, 医学医療系, 教授 (90241827)

研究分担者 蕨 栄治  筑波大学, 医学医療系, 講師 (70396612)
岡田 浩介  筑波大学, 附属病院, 病院講師 (80757526)
研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2019-03-31
キーワード非アルコール性脂肪性肝疾患 / NASH / p62 / 脂肪酸代謝
研究成果の概要

p62遺伝子欠失(p62-KO)マウスは過食肥満により単純性脂肪肝を発症する.このマウスに高脂肪食を摂餌させると高度の炎症・線維化を伴う脂肪性肝炎(NASH)を発症した.そのメカニズムとして,p62が遊離脂肪酸(FFA)への代謝に関わり,p62-KOマウス肝のFFAとfatty acyl-CoAの不均衡が生じている可能性が示唆された.p62-KO培養肝細胞(Hepa1-6)では,oleic acid投与によって野生型細胞よりも中性脂肪(TG)の蓄積が起こりやすくなっており,その原因としてp62欠失によってTGをFFAに代謝する新たな経路であるlipophagyが関わっていることが推測された.

自由記述の分野

健康応用科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は,単純性脂肪肝から発生し,肝硬変,肝癌へ進行する致死的疾患にも関わらず,その発症機序は未解明で,確立された薬物治療も存在しない.本研究は,p62-KOマウスに高脂肪食を摂餌させるという簡便な方法でヒトNASHに類似する新規モデルを作製したことにより,NASHの発症メカニズム解明に寄与すると考えられる.また,p62がFFA代謝を介してNASHに対して防御的な役割を果たすことを示唆し,p62が新しいNASHの治療標的と成り得る可能性を示した点で意義が大きい.

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公開日: 2020-03-30  

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