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2019 年度 研究成果報告書

NASHに対する腸内細菌と酸化ストレス応答性転写因子Nrf2の役割

研究課題

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研究課題/領域番号 17K19888
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
研究分野 健康科学およびその関連分野
研究機関筑波大学

研究代表者

鈴木 英雄  筑波大学, 医学医療系, 准教授 (00400672)

研究分担者 柳川 徹  筑波大学, 医学医療系, 教授 (10312852)
磯辺 智範  筑波大学, 医学医療系, 教授 (70383643)
蕨 栄治  筑波大学, 医学医療系, 講師 (70396612)
正田 純一  筑波大学, 医学医療系, 教授 (90241827)
研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2020-03-31
キーワードNASH / LPS / 遺伝子改変マウス / 遺伝子レスキューマウス / 腸管透過性
研究成果の概要

NASHと肝癌を自然発症するSqstm1およびNrf2遺伝子二重欠失マウスを用いて, dysbiosisとLPS増加による肝発癌の誘導に対して, Nrf2のNASHの抑止の生体防御機構を解明した.本年度に新規に作製したNrf2腸管特異的レスキューマウスにおいて,腸管,内臓脂肪,肝臓の表現型の解析を進捗させている.
これに平行して,pH非応答性レドックス粒子(RNP)を長期間経口投与しNASHへの効果を検討した.RNP投与により肝線維化は有意に抑制されてた. qPCR解析では肝炎症シグナルに関わる因子,肝線維化に関わる因子が抑制された.RNPはNASHの新規治療薬として有用であると推測された.

自由記述の分野

消化器病学

研究成果の学術的意義や社会的意義

NASHの発症には,腸内細菌叢の変化,腸管上皮透過性の変化,代謝性LPS血症,生体のLPSによる自然免疫の活性化により,肝の炎症病態が惹起される仮説が唱えられている.Nrf2が腸管において,また,どのような病態生理学的役割を演じているかは,病態医学と治療学の観点より重要な課題である.本研究の成果により,NASH発症病態の観点より,腸上皮におけるNrf2発現の重要性が解明出来る.また,マウスにNrf2賦活化剤を投与することで,NASH発症の抑止に繋がる,Nrf2活性化の重要性を解明することが出来る.今後のNASHの医療分野において,その予防・治療方法の進歩に向けて大きく前進すると考えられる.

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公開日: 2021-02-19  

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