骨格筋の筋線維タイプ(速筋,遅筋線維)は,ミトコンドリア分布や形状に異なる特徴を持つ.本研究は組織中に含まれている光吸収性の分子を利用して画像化するフォトサーマル (PT) 顕微鏡顕微鏡を用いて,骨格筋線維タイプ別のミトコンドリア特性を明らかにすることを目的とした.観察結果により,ミトコンドリア形状は,遅筋線維では細長い形状が多く見られ,速筋線維では点状の形状が見られた.PT顕微鏡は,未固定,非染色の条件下でミトコンドリアのイメージングを可能にすることから,生体内での筋線維タイプの同定に利用できることが示唆された.
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