研究課題/領域番号 |
17K19917
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
森 亮一 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 准教授 (30509310)
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研究分担者 |
鳥越 秀峰 東京理科大学, 理学部第一部応用化学科, 教授 (80227678)
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研究協力者 |
下川 功
小松 利光
田中 克弥
野﨑 中成
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2019-03-31
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キーワード | microRNA / NAFLD / NASH / アンチセンスオリゴ / 脂肪肝 / 寿命 / 代謝 / 老化 |
研究成果の概要 |
本研究では、miR-X が関与する脂肪肝・NAFLD・NASH の全容解明および創薬ターゲットとしての可能性を探索した。その結果、(1) miR-X KO マウスは高脂肪食餌により寿命が延長すること、(2) miR-X KO マウスは加齢依存性脂肪肝の発症が抑制されていることが明らかとなった。さらにその分子メカニズムを解明するため、肝臓における miR-X 標的遺伝子群の包括的同定をおこなった。その結果、miR-X KO マウスにおいて、2,245 種類の遺伝子が高発現に認められた。さらに 代謝と関連深い 7 種類の miR-X 標的候補遺伝子を抽出した。
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自由記述の分野 |
実験病理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食生活の変化に伴って、脂肪肝を呈する日本人は急増している。脂肪肝が悪化すると NAFLD・NASH へと進展するため、新たな治療薬及び検査マーカーの創出が急務である。臓器線維化は、不可逆的反応である。NASH では高度な線維化を伴うため、発症を事前に防ぐことも重要である。本研究達成により、miR-X が関与する脂肪肝発症及び NASH へと進展するメカニズム、そして miR-X を標的としたアンチセンスオリゴ(核酸医薬)の開発に成功した。miR-X を治療標的・検査マーカー分子として位置づけることにより先制医療確立に貢献していきたいと考えている。
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