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2019 年度 研究成果報告書

周期的伸展刺激装置を用いた慢性腎疾患の新しいin vitroモデルの研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17K19925
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
研究分野 健康科学およびその関連分野
研究機関岡山県立大学

研究代表者

入江 康至  岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (70303948)

研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2020-03-31
キーワード糸球体内皮 / 伸展培養 / 慢性腎疾患 / Wntシグナル
研究成果の概要

ウシ糸球体内皮細胞由来の培養細胞株GEN-Tをシリコン製チャンバーに播種し、培養細胞伸展システムを用いて機械的伸展刺激を加える系を構築し、伸展刺激により発現誘導された12の遺伝子群についてタイムコース解析、各種メカノセンサーの阻害薬による解析を行った。
一方、in vivoの腎硬化症モデルとして、飲水中にL-NAMEを投与したSHRラットの腎を用いて、上記遺伝子群の発現を検討した。その結果、Wnt シグナルに関わると想定されるSFRP2遺伝子の発現が、腎硬化症と関連して大きく減少することが分かった。現在、この系について解析を進めている。

自由記述の分野

薬理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

血管平滑筋が存在しないために糸球体高血圧のメカノストレスに直接さらされる糸球体内皮細胞に注目し解析を行った。本研究では、12種の遺伝子について定量PCR法を用いて発現を解析した。また、CKDモデル動物を作成し、末期CKDの腎臓について同じ遺伝子の発現を解析した。その結果、Wntシグナルへの関与が想定されるSFRP2遺伝子の発現が、大きく減少することが分かった。CKD初期や中期において発現増加した同遺伝子が末期には大きく減少し、内皮細胞や糸球体機能の低下と関わっている可能性が示唆された。WntシグナルがCKDにも関与すること可能性が示唆され、CKD進展の機構解明に寄与するものと考えられる。

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公開日: 2021-02-19  

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