本研究は、人間の可聴域上限を超え耳に聞こえない超高周波成分を豊富に含む音響情報が、報酬系神経回路を活性化する効果(ハイパーソニック・エフェクト)を応用し、アルコール対する「渇望感」を軽減する、新規代替・置換療法の開発することを目的とする。アルコール依存の診断で、国立病院機構久里浜医療センターにおいて、入院治療を受けている患者計15例に対して、パイロット臨床試験を実施したところ、有害事象の発生は無く、高周波音響療法の実施可能性・安全性の確認ができた。引き続いて有効性検証のための臨床試験を開始し、研究期間内に計47例に対して臨床試験を実施し、データの収集を完了することができた。
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