本研究において開発する技術により、古文献分析が促進されるとともに、書籍・アルバムなどから、物理的な解体を行わずに、ページ単位に情報を切り出すことが可能になるものと期待される。これにより、より多くの古文献の情報が抽出され、文献学をはじめとして、人文科学・社会科学の研究を進化させるきっかけになる。また、多くの冊子体のデジタル化において、冊子の背表紙を取り除き、物理的に解体して、ページスキャナにかけることになっている。本システムの開発により、冊子体に傷をつけることなくデジタル化が実現され、文化財保存に関する災害への耐性強化に貢献する。
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