研究実績の概要 |
学シースルー頭部搭載型ディスプレイ(Optical See-Through Head-Mounted Display,OST-HMD)を用いた拡張現実感(AR)応用において、知覚的に整合する光学遮蔽を生成する、小型化可能なOST-HMD の実現に向けて、今年度は下記の進捗があった。 光学減衰を利用した光学的シースルーニアアイディスプレイのためのディスプレイを提案した。光の色を空間的に減算することで画像を形成する。既存の光学式シースルーヘッドマウントディスプレイ(OST-HMD)は、マイクロディスプレイなどの埋め込み光源からの光をユーザーの視野に光学的に加算することでヴァーチャル画像を形成する。我々の光減衰ディスプレイは、ユーザのシースルービューで実際の背景光の色をピクセル単位でフィルタリングすることで、空間カラーフィルターとしての画像が得られる。我々の画像形成は既存の光付加型OST-HMDを補完するものである。光の位相を制御できる液晶モジュールである位相限定型空間光変調器(PSLM)を用いており。PSLMと偏光光学系を組み合わせることで、空間的にプログラム可能なカラーフィルタを実現する。光学設計の提案、空間カラーフィルタの評価、画像描画やFoVカラーなどの応用の検討を行った
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