ノーマリオフ計算の中心的役割を果たすものに不揮発メモリがある.不揮発メモリは,通常の揮発メモリと同様な動作速度を持った上で,電源オフ状態でメモリ内容を消失しないことを特長とする.ところが不揮発メモリは,ビット読出しに比べ,ビット書込みエネルギーが1 桁以上も大きく,その成否は「不揮発メモリの書込みビットをいかに削減するか」にある.本研究では,誤り訂正符号の見方を逆転させ,真値と各誤り値の「差分」こそが情報を持つという挑戦的なアイデアのもと,実際に書込みビット数と誤り訂正を両立する符号を構築した.さまざまなアプリケーションプログラムに提案した符号を適用し,提案した符号の有効性を確認した.
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