本研究では、マイクロハンドを駆動する人工筋肉であるマイクロアクチュエータと触覚機能のためのセンサに関する研究内容を組み合わせたマイクロハンドロボットの実現を目指してきた。いずれも独創性の高い内容であり、最新の国際会議でも学術的に高く評価されている。マイクロハンドロボットは、人の手が入り込めない空間にも進入できるため、触診することを想像したこともない部位にアプローチすることもできる。本研究の成果は、触覚提示ロボットシステムとしての展開を目指している。本研究の推進にあたり、医療関係者との意見交換も行って進めてきたように、社会のアンメットニーズを刺激する意義を有する研究内容である。
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