放射線照射後のXRCC4のリン酸化状態を指標として、ヒト細胞内でのDNA-PKのDNA二重鎖切断(DSB)への応答性に対する温熱処理の影響を明らかにした。また、温熱処理によって、非相同末端結合によるDSB修復に関わるDNA ligase IVの一部が不溶化すること、相同組換えによるDSB修復に関わるBRCA2の存在量が低下することを明らかにした。さらに、XRCC4およびそのファミリー分子であるXLF、PAXX、さらにp53を用いて放射光真空紫外円二色性分光計測解析を行い、αヘリックス、βシート、ターン、ランダムコイルの含量を求め、p53で温熱処理による二次構造含量の変化を見出した。
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