本来、昨年度で終了予定であった研究課題であるが、1年延長して以下を実施した: 1)成果の取りまとめとして、国際会議Transcon2019にて、本研究成果の発表を行った。 2)大腸菌と他細菌の基質競合の成果について、原著論文を執筆、投稿した。 3)大腸菌が利用する基質について、物質の構造推定を実施した。その結果、芳香族化合物の一種が基質候補に推定された。この物質の標準品を用い、大腸菌培養の最少培地から有機物源を除いたものに添加したところ、大腸菌の増殖を確認することができた。当該物質はこれまでに大腸菌の炭素源としては知られていない物質であることから、新規の基質を発見することができた。
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