環境を汚染する有害物質を水中から簡便かつ安全に除去する方法が必要とされている。これに対応するための、取扱が簡便で、環境中に散布しても生物毒性等の二次汚染が生じない汚染物質回収用の素材の開発をめざし、生体分子由来のペプチド配列を素材の原料として用いた機能性素材の開発を本研究では実施した。 その結果として、複数の温度依存的自己凝集性ペプチドに金属結合部位を導入した合成ペプチドアナログの性質と、それらの金属結合性を明らかとした。また、それらのペプチドアナログは環境水中で一定期間安定であった。さらに、ペプチド合成の過程で新規の高機能性温度依存的自己凝集アミノ酸配列を見いだすことに成功した。
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