Rhodococcus属細菌は、その7割以上が有機溶媒中で生育できる極めて特殊な微生物群であり、その性質を明らかにすることは非常に重要である。本研究では、有機溶媒中で生命活動を営むためにはどのような性質が必要なのか?という観点から研究を行った。 その結果、アルカン相に移行した細胞は、アルカン相内の溶存酸素を利用して生育していることが示唆され、さらに、この性質は同属細菌にとって一般的であると考えられた。また、アルカン相に移行することで、本来は有していない熱耐性が誘導されることも示された。以上、有機溶媒中で生命活動は非常に希少であると考えられることから、今後の研究が必要であると考えられた。
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