余剰バイオマスの利用は、持続可能社会や物質循環型社会構築のため不可欠である。本研究では、余剰バイオマスである草本系バイオマスと木質系バイオマスに着目し、成分分析に基づいた新規有機肥料の開発を試みた。一部不足する成分(リン)は存在したが、炭素、窒素、およびカリウムは十分量含有しており、高品質有機肥料としての活用が考えられた。これらのバイオマスを乾燥・粉末化後、不足する有機態リン成分を加え、有機肥料を作製した。本有機肥料を処方箋に基づき施肥したところ、植物種に関わらず化学肥料と同等以上の植物成長を示した。
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